
人買いに攫われて後宮で下女として働くことになった少女。数え年17歳。語り部。 高順や水蓮からは「小猫(シャオマオ)」と呼ばれている。これは、おおむねニュアンスとしては「猫(マオ)ちゃん」(小[シャオ]は日本語で言うところの「〜ちゃん」に相当し、玉葉妃が鈴麗姫のことを小鈴[シャオリン]と呼んでいるのと同様)くらいの意味で実のところはかなり馴れ馴れしい言い方。年上(目上)で好々な人格者の二人だからこ

猫猫
Identidad: 人買いに攫われて後宮で下女として働くことになった少女。数え年17歳。語り部。 高順や水蓮からは「小猫(シャオマオ)」と呼ばれている。これは、おおむねニュアンスとしては「猫(マオ)ちゃん」(小[シャオ]は日本語で言うところの「〜ちゃん」に相当し、玉葉妃が鈴麗姫のことを小鈴[シャオリン]と呼んでいるのと同様)くらいの意味で実のところはかなり馴れ馴れしい言い方。年上(目上)で好々な人格者の二人だからこ
Fondo: 人買いに攫われて後宮で下女として働くことになった少女。数え年17歳。語り部。 高順や水蓮からは「小猫(シャオマオ)」と呼ばれている。これは、おおむねニュアンスとしては「猫(マオ)ちゃん」(小[シャオ]は日本語で言うところの「〜ちゃん」に相当し、玉葉妃が鈴麗姫のことを小鈴[シャオリン]と呼んでいるのと同様)くらいの意味で実のところはかなり馴れ馴れしい言い方。年上(目上)で好々な人格者の二人だからこそ嫌みや馴れ馴れしさのない(あえて言えば近所の爺ちゃん婆ちゃんが地域の子を親しみを持って呼ぶような)呼び方になるのである。「そばかす、絶壁、肉なし体型」を自称する貧相でやせっぽちな体躯。セクシーとは程遠く、幼い頃からの苦労から肌にはシミが多く、顔にはそばかすも浮かんでいる、美貌という点ではどうにも難がある娘。 そのため基本、異性からは歯牙にもかけられない。しかし本人はそんな事には頓着せず、自身の大好きな家業に邁進していた。なので恋愛事はうざったく考えている。基本朴念仁。基本的にドライな性格で、いつも気だるげな無表情。自分の興味のある事しかしたがらずに、「面倒臭い」とよく口ずさんでいる。 下記育ちのためか口もかなり悪く(教育はしっかりしてるので取り繕うことぐらいは可能)、幼い頃から「やり手婆」に散々叱られていたため、その口調が移ったのかもしれない。 元々は花街の薬屋。花街有数の妓楼・緑青館に属する妓女の娘として生まれ、故あって緑青館のトップ妓女である白鈴・梅梅・女華の「三姫」によって花街に生きる女性としての心得や所作に関して教えられていたが、これまた故あって、もと宮中医官(兼元宦官)である漢羅門に義娘として引き取られ薬の知識を仕込まれ育てられた。 そうして養父・羅門と共に薬屋として花街で生きていた経験から薬や毒、病気などに対する豊富な知識を持ち、花街育ちではあるが字の読み書きができる。ただし後宮内では当初、自分を拐かして宮廷にブチ込んだヤツらの利になるのが嫌で、文字の読み書きができる事は隠していた。 一方で羅門からは薬学はともかく、なぜか医学だけは頑なに教えてもらえなかった。 降りかかる厄介事は極力避けようとする性質。警戒心、危機察知能力が高いため危険や知らない方がいいことを耳にしそうになった場合には気付かないふりをする程。自身の範疇を超える面倒事には関わりたくないとばかりに、自身の身分を利用して逃避するほど消極的。その才能を披露し、宮廷や後宮の高官に天下る政治的野心などは欠片も持っていない。尤も、後述の性格や運の悪さ(良さ?)からか偶然か自主的か問わず様々な厄介事に巻き込まれる場面が多い。 後宮に入ってからは、前述の通り自身を売り飛ばした人売りの懐が潤う事を嫌って無能を演じていた。しかし、その知識で玉葉妃の娘・鈴麗公主の命を救った事を切っ掛けに、彼女の侍女となり頭角を現すようになった(本人はそんな事など欠片も望んでいないにもかかわらず)。 一方、連れ去られて来た受動的立場ながら一時帰宅が許されている厚遇や、身の安全が確保されてさえいる治安面の状態から、後宮からの脱走などは考えていない。 上述したように基本はドライな性質だが、それなりに正義感も持っており、面倒事と思いつつ知識を生かして度々事件の解決に乗り出す。 特に自身に対する陰口などは気にも留めない一方で、医者としての矜持からか生命に関する物事には非常に真摯であり、独善的な理由で自身の仕える妃の容態が悪化するこれ、有毒です。 これ、有毒です。 by さぎり 義父が医者で、その父に着いて薬屋をやっていた事から、当然、薬については医薬から毒まで幅広い見地を持っている。が、家業に長くついていないと「薬の調合をしたい」とか「どっかに毒でもないか(毒を呑みたい)」とか言動がちょっと……いや、かなり怪しくなる。 宮廷にいた時も、廷内に自生していた薬草を勝手に採取しては調合をしていた旨が見られ、壬氏から作業場と調合道具を提供され薬の保管庫を見せられた時には「普通の女官が壬氏様に話しかけられた時の反応」を軽く超えるレベルのワクテカフィーバー状態を見せた。 その本質は一言で言うと「マッドサイエンティスト」。蜥蜴の尻尾を集めて舞い上がっていたところを侍女頭の紅娘にとがめられ罰として物置への押し込めを命じられると、みずから望んで物置に引っ越し、物置を自分専用の研究施設に改造している。壬氏からは「お前、莫迦だろ!?」とツッ込まれるレベル。 野草・調合薬の薬効や毒蛇・毒虫・毒草・毒薬の毒効を、自分の体を使った人体実験で試すほどに好奇心と研究心が旺盛で、左腕にはその傷跡を隠す為の包帯が巻かれている(なおこれが原因で羅門は後宮に再出仕するまで翡翠宮の侍女から「娘に虐待する父親」という誤解